宇宙・サイバー、自衛隊初の統合部隊創設へ

自衛隊

 防衛省が、宇宙・サイバー・電磁波という「新たな領域」の防衛を担う統合部隊の創設を検討していることが27日、分かった。従来の陸海空3自衛隊という軍種と3自衛隊を運用する統合幕僚監部(統幕)とは別枠の部隊で、司令部を備えた「機能統合組織」と位置付け、発足すれば自衛隊初となる。機能統合軍としてサイバー軍などを設けている米軍を参考に新領域での対処力を強化する。


 統合部隊の創設は政府が昨年末に改定した防衛力整備の基本指針「防衛計画の大綱」と、それに基づく来年度からの「中期防衛力整備計画」を受けた措置だ。従来の陸海空の領域と新たな3領域を融合させる「領域横断作戦」を実現するための態勢構築の柱で、3自衛隊の隊員で構成する統合部隊とする。

 防衛大綱は領域横断作戦に関し「効率的な部隊運用態勢を統幕で強化する」と明記し、中期防は「新たな領域にかかる機能を一元的に運用する組織について必要な措置を講ずる」と打ち出した。この方針に沿い、統合部隊は統幕の機能強化を基礎にして創設する。

 統合部隊のモデルとなるのはサイバー防衛隊で、同隊は平成26年、3自衛隊の隊員で構成する統合部隊として新設。同隊は統幕指揮通信システム部の管理下で防衛省・自衛隊の情報通信ネットワークの監視とサイバー攻撃への対処を行っており、サイバー反撃能力の保有も視野に隊員を現状の約110人から千人規模に拡充するなど改編した上で統合部隊に組み込む。

 電磁波を使った電子戦を担う機能も統合部隊に据える。防衛大綱は敵のレーダーや通信を無力化する能力の保有を明示し、自衛隊は敵の装備の電磁波を攻撃できる装備を導入。統幕指揮通信システム部を改編・強化し、担当組織と隊員を統合部隊に移す。

 宇宙領域では日本の人工衛星が破壊されるのを警戒したり、敵の衛星利用を妨げたりするため空自に宇宙領域専門部隊を新設。宇宙航空研究開発機構(JAXA)や米国などとの連携が欠かせないため、3自衛隊の隊員を集めた組織に改編、統合部隊に組み入れることを検討する。

 機能統合組織は、陸海空軍など複数の軍種で編成、運用される。米軍には機能別に編成されたサイバー軍や核兵器などを担当する戦略軍など機能統合軍が4つあり、トランプ米大統領は宇宙統合軍の創設も指示。インド太平洋軍など6つの地域統合軍もある。

ソース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190128-00000503-san-pol

コメント
サイバー攻撃は中国や北朝鮮が特に力を入れてきた
部門なので、創設は遅すぎるぐらいですが
攻撃に対処するだけではなく、こちらから
攻撃する能力も持ってほしいところ

中国が月に唾をつけた後で、遅ればせながらとの印象はあるが、絶対に必要な組織だけに世界最高のものをつくって欲しい。

宇宙は領域しかしサイバーは地海空宇宙その他にまたがり一般のセキュリティとも絡む部分だと思うのでいずれは切り離しサイバーは横断的な方が良いと思う。

今更?と思えるほど大きく遅れた分野だろうから中途半端な部隊にせずしっかりしたものにしてほしい

昔は中国が日本に比べて、経済発展が30年遅れていると言われた時代があった。しかし日本は軍隊の情報はからきし駄目。サイバー、電磁波、は10年以上遅れてるし、予算も今のままでは、宇宙に関しては無理でしょう。

方針には賛成だけど、まず自衛隊員への待遇を改善しないと優秀な人材が集まらないでしょう。まずそこから日本は見直す必要があるあると思うけどな。

最近考えるのは小型ドローンの威力。一機100億円超のF35と一機100万円のドローン1万機ではどちらが強いか?あるいは、F35・10機と100万円のドローン3万機×展開用大型機20機×F2・5機。F4でもF35より速い

サイバーはかなりの知識や経験が必要。そのような隊員が1000人いるとは到底思えない。専門性が高いので民間では給料も高く、いい人材は民間に流れる。

絶対に必要ですね、専門的知識をもって対応するのは以前からしていたんでしょうが、こういった部分を改めて設けるのは他へのアピールにもなるし、むしろもっと早くに設けておくべきでした

是非進めて欲しい。出来れば早急に対応して欲しい。
日本は中国の3歩も4歩も遅れをとっている今行動しなければ間に合わないよ。我国なら必ず出来るしそれ以上の事も可能だと思う。